Ben、NY二日酔いインタビュー@ing.com

 

Ben:こんちわ〜。気分はどう?

Q:こっちはいいよ。君は?

Ben:こっちもいいよ。ひどい二日酔いだけど。

Q:いいって言ったって、それじゃ実際にはあんまり良くないんじゃない?

Ben:二日酔いをどうとらえるかによるね。

Q:あそう、じゃあ君はどうとらえてるわけ?

Ben:まあ、ベストな状態ではないよね。

Q:そうだろ。だから最近僕は酒に気をつけてるんだ。

Ben:本当? テキーラを試してみれば?あっさりした二日酔いになるよ。頭痛はしないんだ(>すすめるなよ)。

Q:そうかもしれないけど、僕はテキーラを飲むと攻撃的になって、言葉で人を傷つけるんだよ。

Ben:そうなの(笑)? じゃあやめた方がいいかもね。

Q:一体(ゆうべは)何をしてたわけ?

Ben:みんなでイースト・ヴィレッジに繰り出して、歩いてる色んな人にどこへ行ったらいいか聞きながら、すごく長い間歩いたんだよ。だからたくさん色んなバーに行って。良かったよ〜。いい夜だった。すごい遅くまで飲んだけど、良かった。(>ってこの人まだ酔ってる?? 笑)

Q:あ、それ僕がロンドンに行くと良くやることなんだよ。地下鉄の好きな駅で適当に降りて、辺りをぶらつき始めるという。

Ben:あ〜、ちょうどそんな感じだったよ! 週末に行ったバーに行って、そこから何か面 白そうなことが起こってるかどうか知ってそうな人に聞きながら歩き始めたんだ。

Q:いいねぇ。君らがみんな一緒に外出してたのを見て、一緒に高校へ通 った友達がバンドを結成して、いまだにグループとしてつるんでるのって、面 白いなと感じたんだけど。僕なんかは高校時代の友達とは誰もつき合ってないから、ちょっと変だな、と思った。クールだけど、普通 じゃない、だろ?

Ben:どう考えても僕らはラッキーなんだよね。Tom、Fish、Kieranと僕の4人はホントに仲良くて、お互いを色々な音楽に引きずり込みあったんだ。それが新しいPortisheadのアルバムであろうが、Queenであろうが、それぞれのめり込んでたバンドにね。お互いに色々なバンドを聴かせ合うことに夢中になってた。論理的に言っても、次のステップはバンドを組むことだったよ。そして、うん、今でもいい友達だし、他の高校時代の友達ともそれぞれつき合いがあるよ。今でも連絡取れてるってのは、すごくラッキーだよね。

Q:学校のダンスパーティーなんかでは、プレイしたことある?

Ben:(笑)うん、何度かね。TomとFish、僕の3人だけで、他のメンバーが入る前にやったことがあるよ。完璧にクソだったよね。メチャクチャひどかった。かなり落ち込んだよ。

Q:じゃあ、ギャルをひっかけるバンドじゃなかったと言っといた方が安全かな?

Ben:ああ、違うね。でもそうしとけばよかった。女の子が踊れるような曲を演ればよかったんだけど、騒音を出すことの方にもっと一生懸命で。

Q:少し話題を変えようか。君が去年の暮れにやったインタビューを読んだんだけど、その中で、ケビン・コスナーよりもダン・エイクロイドが好きって言ってたのを思い出してね。

Ben:そりゃ、もちろんそうだろ。

Q:いや、その発言面白いなって思ったんだ。でももっと面白かったのは、インタビュアーがそのあと「どうして?」って聞き忘れてることなんだけどね。

Ben:何でダン・エイクロイドとケビン・コスナーの話になったのかは覚えてないんだけど、ケビン・コスナーは確かに『アンタッチャブル』にも出ただろうし、アメリカのアクセントで『ロビン・フッド』を演じて見せもしただろうし、ちなみにあれはすごい変だった……でもダン・エイクロイドは、『Trading Places』にも出てるし、『ゴーストバスターズ』にも出てる。もうアイコンなんだよ。どんな国のどんな都市にも彼の銅像があってしかるべきで…いや、どんな都市にもってのは言い過ぎか。

Q:じゃあ、ダン・エイクロイドのテーマソングを書けばいいのに!

Ben:(笑)どうかなあ、まあバンドが終わりに近くなったら出してもいいかもね。

Q:彼は面白い人だよね。確かに。

Ben:そうだよね。彼、宇宙人に取り憑かれてたんじゃなかったっけ?

Q:うん、確か超常現象にのめりこんでたはずだよ。

Ben:じゃあ、超常的なものについて考えるきっかけになる何かを、『ゴーストバスターズ』で見たのかもしれないな。

Q:ああ、かもねえ。

Ben:絶対そうだよ! ビル・マーレイに聞いてみなきゃ!

Q:君たち自身はそういうものを信じてる?

Ben:いいや。でもスタジオは何かに取り憑かれてるって噂だけど。プロデューサーの話によればね。

Q:それって養豚場の跡に建てた、窓のないスタジオ? Kick Up the Fireを録音した?

Ben:そう、Bleak House。

Q:それってレディングの郊外にあるんだよね?

Ben:うん、レディングの10マイルほど郊外にあるんだ。ちょうどどこからも郊外になっててね、ホントにどことも言えないような場所にあるんだ。

Q:どうやって見つけたの?

Ben:16のときに、リハーサル場が必要になって、たまたまある窓拭きの職人 にその場所のことを聞いたんだ。すごく安いし、そこへ行けば24時間、週7日間毎日騒音が出せるし、すごいなと思って。そんなことをできる場所ってあんまりないからさ。あそこから1stアルバムが生まれたんだ。当時は色々なスタジオに通 ってたんだけど、セカンドアルバムを作る話が出たときに、リハーサル場があった場所に戻って、自分たちのスタジオでやるってアイデアがすごく気に入ってね。で、やってみたら非常に僕たちには良かったと。

Q:窓拭きの人に、窓のないスタジオを紹介されるなんて、皮肉だね。

Ben:うん、すごくなんか作り話っぽいよな。ダン・エイクロイドにも聞いてみた方がいいかもね(笑)。