タイムズ紙学生版★ファンの質問に答えます
 

Q:クーパー・テンプル・クロースは、誰に、どんな影響を与えるバンドなんでしょうか?

ジョン・ハーパー(以下J):僕はリスナーに、最初にいたところから違う場所へたどり着いて欲しいと思うな。音楽が記憶を呼び覚まし、君たちの心と体の燃料になってくれるといい。

ベン・ゴートレー(以下B):僕らは曲を聴いてくれる人すべてに影響を与えてると思うよ。時にはいい方法で、ときにはとんでもなくネガティブにね。僕ら自身が影響を受けてるものって言ったら、簡単さ……重力だね。(>寒)


Q:アメリカをツアーする予定はありますか? ツアーするときのヴェニューや場所について、バンドは意見を持っているのでしょうか?

:近々ニューヨークで1日だけやれたらと思ってるんだ。アメリカをツアーすることは、僕らに取ってすごく重要だし、来年はもっとアメリカで過ごしたいと思ってる。2年前に、South By South West Festivalでプレイするつもりだったんだけど、ギリギリになってビザの問題が起こってね。今回はもうちょっと準備ができてるよ。

できるだけ自分たちの意見を反映させることにしてるよ。誰とプレイするか、どこでやるかについて。マネージメントや、ツアーをオーガナイズしてくれるチームが、みんな仲のいい友達だから、みんなたくさん意見を言うね。

:僕たちは世界中でプレイするのが好きだし、特に日本やオーストラリア、ドイツでプレイする機会があったのは幸運だった。もし新しい土地に僕たちの音楽を持って行ける機会があるなら、いつでも行くよ。色々理由があって、アメリカにはずっと進出できなかったんだけど、10月にニューヨークでショウをやる計画があるし、状況は変わってきてるね。来年は長期間ツアーをやろうかという話もあるんだ。


Q:主に、どんなバンドから影響を受けたのですか?

J:すごく難しい質問だね。バンドには6人もいるから、とにかく何でもって感じだな。僕はビートルズとストーンズ、レッド・ツェッペリン、ニール・ヤング、ラヴ、パブリック・エネミー、デウス、ソニック・ユース、ニルヴァーナ、ビースティー・ボーイズ、プライマル・スクリーム、プロディジー、ゴッドスピード・ユー・ブラックエンペラー、トータス、スクエアプッシャー、ジミ・テナー、マイルス・デイヴィス、スティーヴィー・ワンダー……続けてたら一晩中かかっちゃう。とにかく音楽が好きなだけなんだけど、最も影響を受けてるのはこのへんかな

B:みんなそれぞれ全然違ったものを聞くから、答えづらいんだ。僕たちが音楽を作りたいと思うきっかけになったアーティストっていうのははっきりしてるんだけど、それと同じぐらいか、それ以上に影響を受けたバンドもたくさんあるし。


Q:クーパー・テンプル・カクテルを作るとしたら、材料は何にしますか?

:シャープで、強いものじゃないとダメだな。頭がぶっ飛んじゃうくらいのね。たぶんテキーラをダブルショットで……2種類のテキーラ。たぶん普通 のとゴールドと……どっかへ連れてかれちゃうようなヤツ……アブサンかな。ライムのスライスを加えて。(>カクテルには強すぎないか? 笑)

B:ウォッカ、イエーガーマイスター、レッドバル、チョコレート、Becherovka、シャーベット。(>吐くぞ)


Q:将来、B面だけのアルバムを出す予定はありますか?

J:ギタリストのトムが、メンバーが全員好きなやつを組み合わせてるから、将来のある時点でリリースすると思うよ。僕らにはB面 用の曲がたくさんあるから、スゴイものになると思う。

B:たぶんリリースするよ。こないだもみんなでそれについて話してて、どの曲を入れるか議論したんだ。でも何曲かは入れずにとっておくと思う。時間をかけてシングルを集めてくれた人にとって、他の誰も持っていない曲が残るようにね。初期の頃からバンドを支持し続けてくれた人たちのことを忘れないことが、僕たちにとってすごく大事なんだ。彼らのお陰で今こうして「ザ・タイムズ」のインタビューを受けてるわけだからね。たぶん少し間を置いて、アイデアに尽きた頃にB面 集を出すんじゃないかな。


Q:レニ、ベズ、ショヴェル、そしてディズ。いいニックネームを持つと、どんな所までいけると思う?

J:NMEに載る。
B:すぐNMEの表紙になれるね。ニックネームはすばらしいけど、人をいじめちゃだめだよ、ロリー!!


Q:セカンド・アルバムの制作は難しいと思いましたか。それとも、今アイデアが出まくっているところなのでしょうか?

J:休むことなくツアーしてて、次のアルバムのために何も書いてなかったから、スタジオに入ったときはすごく慌てたよ。でも最初の週に吐き出されたアイデアの量 といったら、信じられないほどで。まだ聴き直してさえいないジャム・セッションがDATに何時間分も入ってるよ。

B:2年間ひっきりなしにツアーしてたから、一緒に曲を書きたくてしょうがなくて、1カ月後には40くらいのアイディアが出ていた。素晴らしいものから、もう誰も口にすることもないものまでね。元々このバンドは、6人がひとつの部屋に座って、お互いにアイディアを出し合うところから発生したわけだから、またそれをやりたくてしょうがなかったんだろうな。このアルバムを作る上で最も「難しかった」のは、スタジオの建設だった。床に使う木を並べたりだとか、壁を作ったり、テーブルを作ったり、巨大なドアをまっすぐに起こしたりとか……すっげえ疲れるんだぜ!


Q:一般的なライブ・パフォーマーで、今お金を払って見てもいいと思うのは誰ですか?

B:今はすばらしいライブ・バンドがたくさんあると思うんだ。エイティーズ・マッチボックス・ビーライン・ディザスター、オーシャンサイズ、リバティーンズ、ベック、ミディアム21、フューチャーヘッズ、ハンドレッド・リーズンズ、ミューズ、エルボー、PJハーヴェイはみんなお金を払って見る価値があるよ。


Q:ロックンロール的ライフスタイルが途中で終わっちゃった場合、何か別 の職業にすぐ転職できる人はいる?

B:スタジオ建設で一生懸命貢献したジョンとトムは、大工とか建設業ですって言っても簡単に受け入れられるだろうね。キエランは優れた占い師になれるだろうし。ディズはテレビのゲームショウのホスト役にぴったりなんじゃないかな。で、フィッシャーがその台本を書く。僕はたぶん、プレミアリーグのサッカーチームの監督に落ち着くだろうね。もし、ピーター・リードにもできるんだったらの話だけど……。

J:おい、もし解散したら、俺は世界中を回って信じられないような冒険をするよ。それじゃ自分の限界に縛られてるだけじゃん。


Q:バンドはどんなカヴァー・バージョンを演るんですか? それと誰かがあなたたちの曲をプレイするのを聴いたら、嬉しいですか? 僕がカヴァーしてもいいでしょうか?

B:何をカヴァーするかで意見が一致したことがないんだよなあ! こないだはデヴィッド・ボウイの「サフラジェット・シティ」をもうちょっとで演るところだったんだけど、あんまり有名な曲じゃないよなってことになって。すごく変なんだけど。誰かが僕たちの曲をプレイするのはすごく聞いてみたい。だからどうぞ、ご自由に。で、いつ人前で演奏するのか僕らに教えてね!

J:どうぞ、構わないよ。でもメンバーの数と、いっぺんにやってることの多さから言ったら、僕らは最もカヴァーしづらいバンドのひとつだと思うけどね。